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【レビュー】はんだごてって何を選べばいいの?プロの電気回路エンジニアがおすすめする厳選工具9選!ハードウェアエンジニア

2022/04/13

レビュー 電子工作 買ったもの

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実は私、現役のプロのハードウェアエンジニアなんです。

ソフトウェアエンジニアではなく、電気回路エンジニアなんですけどね!
いわゆる電子回路基板を作ったり動作させたりする人たちです。
クロックを安定させたり、電波の不要輻射を減らしたり、etc...(わかる人にはわかる)
まぁいろいろやっているわけです。

現役電気回路エンジニアがオススメする9つ道具

それではご紹介していきましょう。

はんだごて

まずは電気回路の基本はんだ付けのためのはんだごてです。

はんだごては熱を持った棒状のもので先端の部分ではんだを溶かし
部品をはんだ付けするための道具です。

中でもおすすめなのがHAKKO のFX-600シリーズ!

手元のダイヤルで大まかな温度管理が簡単に素早くできるため、
大型のアキシャル部品から小さいチップ部品まで様々な部品に合わせて
温度を調節できるので凄く重宝します!

同じシリーズの製品でFX600-01がありますが
こちらは電源コードがアース付の3極ピンタイプのためコードが太く
やや取り回しが難しく、使いづらいです。

購入する場合はFX600-02のほうをおすすめします。

難点としては高温度でずっと使用していると
徐々に手元の部分がじんわりと暖かくなってくることです。
火傷するほどではないのですがドライヤーの握る部分程度に暖かくなることもあります。

まぁほとんど気にすることではありません。


はんだこて台

はんだごてがあるならはんだごてを置くこて台も必要ですよね。

白光(HAKKO) こて台633-02/633-01がオススメです!

大きさはそこそこありますが抜群の安定感でこてを支えます!
またこての先端は台に触れないようになっているため、こて先の保護にも役立ちます

633-02はスポンジタイプです。
スポンジを水に湿らせて小手先の古くなった半田を取り除きます。
個人的にはスポンジのほうがこて先の半田くずを取り除くのが容易と思います。
特に太い小手先(Φ3以上)ではスポンジタイプの方が
しっかりと半田くずを取り除くことができます

633-01はワイヤータイプです。
スポンジタイプと違ってワイヤータイプは水分が必要ありません。
金属ワイヤーの網目の中にこて先を突っ込んで
中でこて先をぐるぐる回して不要なハンダを取り除きます。
こちらは細い小手先(Φ1以下)のほうがハンダくずを取りやすいです。

こて先

ハンダごての命ともいえるこて先です。
実際にハンダが乗るのはこて先になります。

こて先についてはこちらのページで詳細に説明されています。

はんだごてを買うとついてくるのはB型のこて先が標準でついていると思います。
個人的にはB型のこては先端が丸く、細かい作業にはちょっと使いづらいです。

小手先の面積が広いほうが熱が良く伝わり、ハンダが良く溶けます。
面積が小さい細いこてだとハンダは溶けにくいですが、細かい部品のはんだ付けには便利です。

先端が円柱を斜めに切ったようなBC/C型がオススメです。
切り口部分にハンダが良くつくので使いやすいです。

こて先ははんだ付けする部品のサイズに応じて変えたほうが良いです。
個人的には太い小手先(Φ3ぐらい)と細い小手先(Φ1ぐらい)、
1本ずつ準備すれば十分だと思います。


太めのこて先(Φ3)
チップサイズ1608以上の部品やラジアル部品のはんだ付けにおすすめです。

細いこて先(Φ1)は
チップサイズ1005以下の小さい部品や
狭ピッチICの足などのはんだ付けがやりやすいです。


ハンダ(鉛フリー)

ハンダ付けに必要な部品といえばハンダですね!
鉛入り(共昌)ハンダや鉛フリーハンダなどいろいろあります。

鉛入りハンダは融点が低く溶けやすくて、濡れ性が良い扱いやすいハンダです。
趣味の電子工作向けで、鉛などの有毒物が含まれるハンダになります。

鉛フリーハンダは融点が高く溶けにくいです。
濡れ性も鉛入りハンダに比べて悪く扱いにくいハンダですが
鉛などの有毒物がほぼ含まれておらず、環境にやさしいハンダになります。
企業やメーカーの工場はこちらの半田をほぼマストで使用しています。

鉛フリーハンダの中でも千住金属工業のESC21は特段に濡れ性が良く扱いやすいです。
またESC21の上位製品であるGAOは更にハンダの融点も低く
まるで鉛入りハンダのようにはんだ付けできるので作業効率がグッと高くなります!

鉛フリーハンダが扱いにくくて困っている場合は
これらの製品をお試ししてはいかがでしょうか?

ピンセット

部品をつまんだり、ワイヤーや錫メッキ線を挟むのに使います。

100均のピンセットとそう変わらないように見えますが
HOZANのピンセットは丈夫で先端が曲がったり
ばね部分がヘタってしまうことも少ないので物持ちが良いです!

個人的にはピンセットはHOZAN一択だと思います。

フラックス

ハンダの濡れ性を上げるアイテムとしてフラックスがあります。
フラックスを部品や基板の銅箔パッドに塗布することで
一時的にハンダの濡れ性が向上し作業性がアップする便利アイテムです。


はんだ吸い取り線

ハンダ量過多により意図していない位置にハンダが乗ってしまったり
端子がショートするほどハンダを乗っけてしまう場合もあります。
そういった際に余分なハンダを取り除くアイテムがはんだ吸い取り線です。

ハンダの上から吸い取り線を重ね、上からはんだごて押し付け
ハンダと吸い取り線を同時に熱することで、吸い取り線側にハンダが吸収され
ハンダを取り除きます。

ハンダ付けに失敗は付き物ですので、こういった便利アイテムはあったほうが良いですね!


ケミカルペースト

鉛フリーハンダを使っていると徐々にこて先が酸化してハンダが乗りにくくなりなります。
そんな時はケミカルペーストを用いて酸化したこて先の汚れを落とし
ハンダメッキすることでこて先の寿命を延ばすことができます。
メンテナンス用品として必須ですね!

マルチクランプ

ハンダ付けする基板や部品、ワイヤーなどは形が様々で必ずしも安定した環境で
ハンダ付けできるとは限りません。

私自身ハンダ付けする際に何度「あと一本手があったらなぁ…」と思ったことか…(笑)

そんなときに役に立つのがマルチクランプです。
基板や部品などのを挟み込んで固定することができるので
一つあると便利です!

万力でも同じように固定ができますがマルチクランプのほうが断然小型で扱いやすいです!




あとがき

いかがでしたでしょうか?
KNIME関連の記事が続いていたため
リフレッシュするも兼ねて製品レビュー記事を書いてみました。
これから工具類を購入する型の一助になれば幸いです!

それでは!




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